照明&音響★竹屋光浩
インタビュアー=すがの公(作演出)
ーはい、旅のメンバー最後の一人は照明の竹屋くんです。
僕のインタビューって需要ありますかね
ーいや、無いね。
ですよね。
ーでも旅のメンバーだから。いいだろたまには。
はぁ。まぁ。
ーなんだその気の抜けた返事は?
がんばります!
ー自己紹介をかっこよくお願いします。
照明、音響の竹屋です。
今年4月に札幌に引っ越しました。
最近の趣味は畑いじりです。
放置されてた実家の庭を耕して畑にし、色々試行錯誤を経て先週トウモロコシを収穫できました。
ーなに目指してんだよ。
来年はじゃがいもを育てたいです。
ーがんばれ。では、えーと今回の全国縦断興行『パンピーパンチ』参加に当たっての意気込みとかありますか?
えーと今回は照明と同時に音響もやらされるので、大変だなと。
ーがんばれ。意気込み言えよ。
コロナで演劇公演は中止続きだったので、「ひさしぶりだな!!演劇!!」という気持ちです!笑
二年前の縦断興行では珍しく役者で参加していましたが、今回は本来の裏方役に戻りました。ひょろひょろな僕ですが、縁の下の力持ちとして頑張ります。
ー竹屋は身長180センチ、幅2センチです。
俺は棒か!
ー縦断歴を教えてください。
2013年の「東京の人とまちめぐり」という企画が僕のはじめての旅公演でした。
その後、縦断興行で3回、ダンボールシアターで1回、ワゴン旅に参加しました。
最初はまだ役者で参加していました。
ーそうだそうだ。役者をやろうとしてたよな、最初は。
今考えると恐ろしい。笑
その後役者をやめて裏方専業になって、旅公演では照明と音響を両方やるようになりました。
ー不満なのかやっぱり(笑)?
違います!実は、僕の中ではしっくり来ていて、最小限の機材で満足できるもの作るぞ!という謎の楽しみがあります。笑
ーさすが機械オタクの言うことは一味違うなぁ。
ありがとうございます。
ー過去の「ハムプロ全国縦断興行」の旅の失敗談を教えてください。
たくさんありますが、、笑
大阪から次の公演地に向かう途中のガソリンスタンドで財布を忘れて、100キロくらい走ってから気づいて、次の公演場所に郵送してもらったり。
ーおまえほんとによく財布ぶん投げてあるよな。
すいません。
ー他の失敗ありますか?
北九州から四国へ向かうときに、ナビがフェリーを使うルートになっていたことに気づかずフェリー乗り場まで行ってしまって、しかもまんまとフェリーに乗り遅れたり。
ーあれはポカンとして、立ち尽くしたわ。しかもその前に寄り道して遊んでたおかげで乗り遅れたんだよな、フェリー(笑)
僕はけっこうな阿呆なので、まだまだあると思います。笑
ー各地の思い出とかありますか?
全国縦断興行ではないですが、おととし「ダンボールシアター」の旅公演で富山へお邪魔したのですが、この富山公演は僕が個人的に知り合った人達の縁で実現した公演でした。
ーあー、そうだ。竹屋が照明の仕事で富山に何度か出張してるうちに出来た縁だったね。
富山の友人から現地の演劇事情に詳しい方を紹介してもらい、その方に富山の劇場を教えてもらい、宣伝を手伝ってくれたり、お手伝いさんを呼んでもらったり、当日の仕込みやバラシまで手伝っていただきました。
公演は無事大成功で終わりました。
ー富山のみなさん、ありがとうございました。
お手伝いさん方が呼んでくれたたくさんのお客さん達が、終演後にダンボール人形たちの写真をとったり、どうやって作られているのかとまじまじと観察するのを見て、「僕たちの作ったものを好きになってくれているんだ」と感じました。
ーダンボールシアターだけじゃなく、うちの芝居は終わったあと写真撮影になることが多いよね。いい写真とるんだよなお客さん。
お手伝いしてくれた方に「また来てください」と言ってもらえたことがとても嬉しかったです。
僕たちが全国を回れるのは応援してくれる皆さんのおかげなんだということを肌で感じました。
ー今年は富山組めなかったけど、またそのうち行くか。
はい。ぜひ!
ーコロナ禍の活動はどうでしたか?
コロナでいろんなものが制限されて演劇も「不要不急」とされてしまい、ハムプロの企画も延期・中止が続き、その間にYoutube投稿やオンライン配信公演をやりました。
これまでやったことの無いことでしたが、実際やってみて、「やっぱり演劇やりたいな!」とは、なりませんでした。
ー(爆笑)ならんかったんかい!
「あれ?演劇をやりたかったんじゃなかったっけ??」と不安になりましたが、「演劇に限らず、自分は面白いものを作ることに関わっていたいんだ」と気づくことができました。
ーそう言うハナシか。びっくりするわ(笑)
コロナ禍になったおかげでハッキリさせられたこともあって良かったと思います。
ー全国縦断興行2021『パンピーパンチ』についてお願いします。
「大事にする」ってどういうことなんだろう、と考えさせられました。
今回の主人公の雅は大事だと思っていたものを自分のせいで失い、身近な人々から「無理」と言い放たれます。
自分にもいつか起こり得る気がして、同じ経験をしたわけでもないのにどうにも他人事とは思えません。笑
ーおお、ええお客さんやんかキミ(笑)
僕は裏方なので舞台には立ちませんが、客席うしろの暗いところから、雅(みやび。今回の主人公の名前)を応援したいと思います。
ーなんか怖いわ(笑)照明ブースとか言えよ。
「照明」と「音響」のブースです。
ーわかったわかった(笑)では最後に、全国の希少なるハムプロファンの皆様にひとことお願いします。
色々難しい世の中になりましたが、各地の劇場と連携し感染対策をしています。ぜひ観に来てください。
みなさまに会えるよう祈っております!
ー皆さん、竹屋の音響操作ミスをお楽しみに!
やめてー!