3月15日~17日に札幌ハムプロジェクトの公演をご覧になった皆様へ
3月15日(金)の昼過ぎに、会場となったこった創作空間の入っている小沢ビルの電源が落ちる事故がありました。ビルの管理会社や東京電力に来てもらいあれこれ調べましたが、すぐに原因が特定できず、公演の開催が危ぶまれる事態になりました。しかし、札幌ハムプロジェクトの皆様の素早い判断により、一般用の照明器具を取り付け、ケーブルを設置して、公演中止という最悪の事態をさけることができました。
停電の原因は照明コネクタ(旧サニーサイドシアター時代のもの)のショートでした。本来、照明器具が不良だった場合、調光機か調光機に繋がっている電源ブレーカーが落ち、いきなりビル全体のブレーカーが落ちることはないのですが、ビルの施設が端末のブレーカーより大元のブレーカーの感度が高くなっているとのことで、本来なら逆に取り付いているはずのものだそうです。現在、東京電力とビル管理会社で、ビルオーナーにブレーカーを替えてもらう申請をするように進めてもらっています。 事故のあった日、私は札幌ハムプロジェクトの皆様の行動に感動していました。瞬時に的確に判断し、言葉をあらげることなく、幕を開けることへ向かう姿勢に、溢れる演劇愛と普段の皆様の間の信頼を見せていただきました。また、舞台照明を使うのと遜色ない舞台を作られたことには、これまでの概念を覆され、新鮮な発見と共に、このような舞台作りの技術に敬服しました。 しかしながら、お客様の中には、不愉快な思いをされた方もいらっしゃるかと存じます。今回、札幌ハムプロジェクトの皆様が計画していた舞台が実現できなかったことは、すべてこった創作空間の整備不良に非があります。今後、このようなことが二度と起きないように点検を強化してまいります。
そして、どんな状況でも素晴らしい舞台を作ることができる札幌ハムプロジェクトの皆様をどうぞこれからも応援していただきますよう、心よりお願い申し上げます。
こった創作空間運営責任者 荒川貴代